Masayoung Blog

マサヤングの音楽に囲まれた生活日記

*

オルタードスケールとリディアン7thの面白い関係

      2016/09/07

Https www pakutaso com assets c 2015 08 YUKI86 syukudaiganbaru15150305 thumb 1000xauto 18868

今回は理論ってよくできてるなぁというお話でございます。

ちょっと難しい表現も出てきますが肩の力を抜いてお読み下さい。


スポンサーリンク

小難しいけど良く出来た音楽理論の話

Key=CでG7→CM7に進行するとすごく解決した感があります。

これは不安定なG7から安定するCM7に進行するからそう感じるためでドミナントモーションといいます。

ジャズなんかではさらにG7を不安定にし緊張感を高めるために不協和音になるオルタード・スケールというものを使ったりします。

で、このG7が不安定な要因としましてファとシの音が含まれていることがあげられます。

実際にこの2つの音を鳴らしてみるとわかりますがとても緊張感のある響きです。

そしてそれぞれの両方の音から半音差のドとミ移動して安定感を得ます。

つまりCM7の構成音ですね。

ポイントとなる音、ファとシ

このファとシのことをトライトーンと呼びます。

ざっくり考えるとファとシがコードのなかに含まれて入ればCM7に解決できちゃうんですよね。

それが含まれるコードが無いかと探してみるとD♭7を見つけられます。

このコード見事にCM7に解決します。

このD♭7を裏コードと呼びます。

裏コードはドミナントモーションを使わない

ややこしいのですがこの場合はドミナントモーションを使っての解決ではないのです。

一般的にドミナントモーションがかからない7thコードでソロを取るときはリディアン7thというスケールを使います。

ここから一番伝えたいところなんですが、最初にG7をより不安定にするためにオルタード・スケールを使いますと書きました。

そのGのオルタード・スケールと裏コードのD♭のリディアン7th・スケールの構成音が全く同じなんですよね。

全く同じですよ!!

なんかすごくないですか?

理論ってよく出来てるなと思ってしまいます。

■オススメ記事
ジャズギター初心者はジャズブルースから練習すると良いかも知れない

ジャズですらすらアドリブソロを弾くためのコードトーン練習方法

ジャズセッション初心者はキャノンボール・アダレイの枯葉でコード進行感を鍛えよう

 - 音楽な話

更新情報などもツイートしています!!
友だち追加数


ad

ad

  関連記事

ギャラをもらう音楽の演奏において間違えるということにあまり寛容になってはいかんのでは?

ギャラをもらう音楽の演奏において間違えるということにあまり寛容になってはいかんの …

ライブの依頼をするときはお金の話は最初にするべきでは?

僕も当事者なのでなかなか言い難いところもありますがあまりよい文化ではないと思うの …

高知のイベント音楽シーン2強+1の合間をぬって出てくる若者は誰だ!!

あんまり言っちゃいけないことかもしれませんが今回の記事は攻めて行きたいと思います …

マジで音楽をする上で大事なことは歌うことから始まるんじゃねぇってこと

最近、本格的に歌うということを始めました。
まだ数は少ないですが弾き語りでライブをしたりもしています。

セッション初心者の人は身につけておきたい絶対4小節感

ふだん、バンドなんかで構成のカッチリ決まった曲ばかりやってる人がセッションに参加 …

アドリブをする上でリズムは絶対に裏切らない!!

今、僕はジャズの練習をしています。 そんな中から気付いたアドリブをする上で大事な …

最近「僕、バンドでメジャーデビューするにはどうすれば?」って若者に会わなくないですか?

そういえば最近「僕メジャーデビューしたいんです」って若者に会わないなと思います。 …

ツイキャスしながらギターの練習をすると良い2つのこと

最近はもっぱらジャズギターの練習をしているマサヤングですがツイキャスしながらって …

最近の若手ギター弾き語りの人に多い「ペダラー」

あるライブを見てふと、この「ペダラー」という言葉を思い付きました。
これはペダルという音楽用語から来ています。

小笠原献一のサポートでギターを弾いてきました。

最近はめっきりジャズとかセッションばかりでカッチリきまった曲でライブをやっており …